当社にて、キャリアアップ助成金の内、
①正社員化コース ②賃金規定等共通化コース ③諸手当制度共通化コースを申請したので、実際に申請してみた目線で簡潔に要点や注意する点を報告します。参考にしてください。
制度そのものの詳細を知りたいという方は、厚生労働省ＨＰやキャリアアップ助成金マニュアル、社会保険労務士のＨＰなどをご参考に。
令和３年度正社員化コースのみ申請に関する記事はこちらから ↓
令和４年度正社員化コースの計画（就業規則規定例あり）に関する記事はこちらから ↓
キャリアアップ助成金は、10年程前からあります。（2021年現在）
助成金の趣旨：有期契約労働者の処遇の改善
受給までの流れ
上記のように、この助成金はまずキャリアアップ計画書をお近くの窓口（ハローワークや助成金センター）に提出します。
キャリアアップ計画書を提出することで、各コースを実施できる権利を得るようなものです。（有効期限３年～５年）
【記入例について】令和３年2月までの「キャリアアップ助成金」の記入例です。年度ごとに若干の変更はあるようですが、大枠はこのようなものです。
正社員化コース
内容：キャリアアップ計画書に沿って、入社後６ヶ月を経過したの有期社員を就業規則の規定通りに正社員に転換すれば受給できます。（細かな要件は不記載）
※転換の際に、給与の３％アップが必須です。※令和３年4月までは５％アップでしたが３％アップの条件に変更になりました。
ここで重要なのが、
①転換の手続き、②要件、③転換時期を明確に規定文に記載して、その通りに転換することです。
※例えば、転換時期を毎月１日と記載しているのに、20日に転換した場合は無効です。
因みに当社は、転換時期を給与締め日の翌日としました。
その他の助成金で、正社員化コースと同じ助成額５７万円の助成金制度情報はこちら ↓
また、この正社員化コースと併用できて、正社員になるための訓練に使える助成金情報はこちら↓
トータル最大100万円以上受給できます。
賃金規定等共通化コース
内容：賃金テーブルを作成して、同一の区分にいる有期社員と正社員の賃金を同等以上にすれば受給できます。
対象者：賃金テーブル共通化を規定した日の前日３ヶ月以上前の日から、規定後６ヶ月以上在籍している有期社員
申請書類はほとんど社内書類です。
賃金テーブル内で正社員と同じ等級や号棒にいる有期社員の雇用契約書、賃金台帳、出勤簿が必要です。
諸手当共通化コース
内容：正社員と共通の諸手当を有期社員にも適用する。
対象者：諸手当制度共通化を規定した日の前日３ヶ月以上前の日から、規定後６ヶ月以上在籍している有期社員
諸手当の内容は、賞与、皆勤手当、食事手当、住宅手当などです。とにかく、正社員だけに支給していたそれらの諸手当を１つ以上有期社員にも支給します。
ちなみに当社は、有期社員にも賞与を支給する制度を設けました。賞与は５万円から適用です。
こちらもほとんど社内書類です。
正社員と同じ手当を支給した有期社員全員の雇用契約書、賃金台帳、出勤簿が必要です。
雑感
申請した制度に関しては、細かな要件はありますが、しっかり処遇改善の時期等を時系列で抑えながら実施していけば特に問題はないと思います。
パート社員の処遇改善の良い機会となりました。また、何か助成金・補助金を申請した際は皆様にご報告します。
コメント
管理者の配置日ですが、労働局が出しているキャリアアップ計画書のチェックリストでは
計画書の提出日より前の日付で配置となっております。
ご指摘ありがとうございました。
誤記載です。正しくは、キャリアアップ計画書の提出日より前の日付です。
早急に訂正いたします。
サイト管理者より