ピボットテーブルの年度比較の作成方法について紹介します。
ピボットテーブルの基本的な使い方についてはこちら↓↓

今回は下図のような参照リストから2020年度と2021年度(会計年度:4月~3月)の「増減額」と「前年比」が記載されたピボットテーブルを作っていきます。



日付のグループ化
レイアウトセクションに作成したいピボットテーブルに応じてフィールドを設置していきます。今回は年度比較をしたいので、「行」または「列」には日付フィールドをもっていきます。今回は「列」にもっていきます。


そして、日付を年にグループ化します。
日付フィールド右クリック→「グループ化」→「年」を選択


しかし、2020年度と2021年度(会計年度:4月~3月)でグループ化したいのですが、ピボットテーブルのグループ化は年ごとの括りになってしまい、3年分になってしまいます。
本来、2021年1月~3月と2022年1月~3月はそれぞれ2020年度と2021年度にしたいところですが・・・。
年度列の追加
解決策として、参照元リスト(データソース)に予め年度列を追加します。(集計するための列を作っておくことがセオリーです)

=TEXT(EDATE(C3,-3),"yyyy年度")
=EDATE(開始日、月)
EDATE関数で引数1:開始日から引数2:月で指定した月数の日付を返します。
よって、引数2を「-3」とすれば、仮に2021年3月の日付だとしても、2020年12月になります。
あとは、TEXT関数を使って、表示形式を「年度」すれば1~3月も希望の年内に収まります。
会計年度が7月~6月などの場合も、EDATE関数の第2引数を-7にすれば正しく表示されます。
その他の会計年度の作成
会計年度のその他のまとめ方として、VLOOKUP関数を使います。

=VLOOKUP(C3,$O$3:$P$5,2,1)
=VLOOKUP(検索値、範囲、列番号、[検索方法])
検索方法を1とすることで、近似値での検索になります。
近似値とは、範囲の中に一致する検索値が無い場合は、検索値未満の数値で最大値で検索します。
つまり、範囲の検索値を年度始めの日付を入力していことで、希望の年度を検索してくれます。
データソースの変更
参照リストに新たな列を追加したら、ピボットテーブルツールの「ピボットテーブル分析」→「データソースの変更」で「年度列」を含めて参照範囲設定します。(データソースをテーブルに設定していれば更新ボタンのみでOK)
Excelテーブル機能の詳細はこちら↓


売上フィールドの追加(増減額)
レイアウトセクションの「値」に「売上フィールド」を追加します。


売上金額2フィールドで右クリック→「計算の種類」→「基準値との差分」を選択します。

「計算の種類」ダイアログボックスで「基準フィールド」は「年度」を選択します。「基準アイテム」は「(前の値)」を選択します。
そうすることで、年度において前の値(前の年度)との差分を算出してくれます。


売上フィールドの追加(前年比)
レイアウトセクションの「値」に「売上フィールド」を追加します。


売上金額2フィールドで右クリック→「計算の種類」→「基準値に対する比率」を選択します。

「計算の種類」ダイアログボックスで「基準フィールド」は「年度」を選択します。「基準アイテム」は「(前の値)」を選択します。
そうすることで、年度において前の値(前の年度)との差分を算出してくれます。


フィールド名をそれぞれ「増減額」「前年度比率」に変更します。
表示に不必要な列は非表示にします。
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まとめ
今回は、ピボットテーブルで前年度比較を表示する方法をご紹介しました。是非参考にしてみてください。
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