本日は私がキャリアコンサルタントとしてフリーランスで行っていた業務について報告してみたいと思います。
本記事の対象者(参考にしていただきたい方)
- 現在、本業があり副業としてキャリアコンサルタントを活かしていきたい方
- キャリコンを取得して間もなく資格の活かし方に悩んでいる方
キャリアコンサルタントが必要とされている背景
まず、キャリコンが誕生した背景としては、日本国自体の職場定着や人材確保、つまり離職率低下が目的となっています。離職率低下そして企業での正社員化率の上昇。
国としては、それに対する明確な対策が必要とされていました。
明確な対策・・・
- それぞれのキャリア支援のためのジョブカードの普及
- キャリアコンサルタントの国家資格化
つまり、上記の目的達成のための手段として、ジョブカードをより多く普及させること。そのジョブカード普及の補完的位置づけとしてキャリコンがいます。
ジョブカードとは・・・自身のキャリア振り返り、また今後のキャリアプラン(仕事における前向きな計画)を整理していくためのもの。労働者それぞれが自身のキャリアを明確していくことが、仕事の定着だったりとか、スキルアップにつながっていくと考える。ひいては国全体の生産性向上につなげていく。
よって、どうしてもキャリアコンサルタントの仕事は国の制度(主にジョブカードと紐づいた形での)案件が多いです。
キャリコンサーチの登録
キャリコン業務の受注について、結論からお伝えします。
私がキャリアコンサルタントとして受注した仕事のほぼ全てはキャリコンサーチからのマッチングです。
キャリアコンサルタントの方であれば、登録(必須?!)かと思いますが、もし登録していないという方がおられたら、情報収集の意味でも登録はメリットしかないです。
↑↑上記のような形で、キャリコンサーチからキャリアコンサルタントへの「求人マッチングメール」がきます。(個人情報にあたる部分は塗りつぶしております)
以下は、私が携わったキャリコン案件の実体験です。
ハローワークでのジョブカード作成支援業務(単年度契約)
ジョブカード普及のために、ハローワークにはキャリコンが常駐しています。そこでの作成支援業務です。(主に職業訓練受講前の求職者のジョブカード作成支援)
私は、PCインストラクターをしながら、携わっておりました。つまり副業として従事していました。
毎年度2月ごろに各都道府県労働局より入札告示され、一定以上の等級格付け業者が入札します。
入札された企業から「ハローワーク常駐キャリコン求人」が3月頃に募集されます。
日当は入札業者によりまちまちだと思いますが、日当:1万数千円といったところです。
業務内容
・ハローワーク開所時間内での常駐(8時間程度/1日)
・職業訓練希望の求職者へのジョブカード作成支援(1コマ90分)
感想
実際、毎日、ジョブカード面談希望者が来るわけではないので、空き時間は結構あります。暇も多いです。ただ、常駐、つまり1日ハローワークに待機なので、同じところにずっといるということに耐えることは必要かと思います。
面談自体は、養成講座や学んだことを活かせば十分やっていける範囲です。
ただ、この仕事を受けるに当たっては、毎日、ハローワークに常駐できる人が受注しやすいです。(つまりたくさんシフトに入れる人)私の場合はたまたま週1回程度で入ることができました。
つまり、応募の段階で「週1回入りたいです。」などの受注希望を元請け業者に言っても、受注できない可能性はあります。(各ハローワークによると思いますが。地方だとハローワーク自体が週1~2回のキャリコン待機の場合もあるので、一概には言えません。)
キャリア形成サポートセンター事業
前身はジョブカードセンターだったと思います。これについても国としてのジョブカード普及が目的です。
業務内容
キャリア形成サポートセンターHPを見てもらえたらと思いますが、在職者向けのジョブカード作成支援になります。
ジョブカード作成の目的としては、離職率低下や人材確保があります。そういったものの補完事業です。
従業員へのジョブカード作成を希望する企業へ出向き、面談を行う。
【1日のキャリアコンサルティング面談数】
1名6,000円、2名9,000円、3名12,000円、4名16,000円、5名20,000円
感想
年度ごとに募集期間があるの、まずその期間内で応募します。
不定期に面談案件をいただけるので、ハローワークほど日程が過密ではありません。ただ、この事業だけで生計を立てていくことは難しいですが、案件はゼロではないので、登録しておくことに損はありません。運が良ければ1ヶ月に数回程度を案件をいただける場合もあります。
企業へ出向き実際に面談を行った感想としては、在職者なので、キャリアや仕事に対しての問題意識がない場合も大いにあります。つまり、会社に言われたからジョブカードを作ったとか、あまり意味を理解しないまま面談に望まれる場合も多いです。
よって、そういった場合は趣旨から丁寧に説明することが求められます。
採用代行
民間企業の新卒者等の採用代行です。
業務内容
常用雇用型派遣の求人案件の営業です。
専門学校、専修学校、大学を回って求人募集を行います。求人案件が派遣ということで、正直、応募してくる学生さんは少ないですが、そこは地道に学校のキャリア支援担当者と連携を取りながら、応募してくれる学生さんを探します。
学校ごとに個別・集団企業説明会を開いて、応募してくる学生がいれば1次面接も担当します。
報酬月額:70,000円
感想
ほぼ飛び込みで営業をしていくので、国家資格のキャリアコンサルタントはアピールすべきですし、この案件の委託者側も信用の意味でもキャリアコンサルタントに絞って採用しています。
とにかく応募の学生さんを獲得することが目的なので、何度も学校に営業にいきます。やる気と根気がいりますが、やった分だけ成果は現れると思うので、やりがいはすごくあると思います。
まとめ
「キャリアコンサルティングの副業」と題して私の体験談を述べましたが、やはり実績を積むことは重要だと思っています。どんな仕事でもそうですが、実務経験がないとスキルや資格があっても社会的には低い位置です。
キャリコンを取得したけど、本業でまったく使わないので意味がない。という話もよく聞きます。しかし、勿体ないので、どんな形であれ実績を積んでいくことは、大切です。のちに相乗効果を生む可能性もあります。
国と連動した案件は多数ありますので、是非調べてみてください。
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