ピボットテーブルの以下の機能について紹介します。
- スライサー(フィルタリング機能)
- タイムライン
スライサー
Excelのスライサーは、データをフィルタリングするための便利なツールです。
スライサーを使用すると、データを直感的に操作して、特定の条件に基づいて情報を表示したり非表示にしたりすることができます。
以下の表をピボットテーブルで集計します。※操作しながら読みたい方へ「ダウンロードデータ」を用意しています。
ピボットテーブルの作成
「テーブル」内の任意のセルを選択→「挿入」タブ→テーブル:「ピボットテーブル」→「テーブルまたは範囲から」→「新規ワークシート」→「OK」
ピボットテーブルの基本的な操作はこちらの記事をご覧ください。
「行」を商品名、「値」を売上にした単純集計表を作成します。
スライサーの挿入
- ピボットテーブル内の任意のセルを選択します。
- 「ピボットテーブル分析」タブ→「スライサー」を選択します。
スライサーの操作手順
- スライサーとして使用するフィールドを選択します。
- 「OK」ボタンをクリックしてスライサーを作成します。
下図のように、フィールドを選択すると、そのフィールドのユニークな値の一覧がスライサーギャラリーに表示されます。
任意の値をクリックすることでフィルタリングできます。値はドラッグすることで複数選択することが可能です。
また、下図のように複数のスライサーを作成して組み合わせることも可能です。ピボットテーブルのフィールドに設定されていないフィールドも設定可能です。
データの絞り込みはフィルタ―ボタンでもできますが、スライサーを使用すると、データの可視化や特定の条件に基づく分析が簡単に行えます。
スライサーの削除
スライサーを削除するには、スライサーを右クリックし、「削除」を選択します。※スライサーを選択後、Deleteでの削除できます。
タイムライン
タイムラインは、データを時間軸で視覚化するための便利な機能です。
タイムラインを使用すると、データを簡単に日付や時間の範囲でフィルタリングできます。たとえば、特定の「月」や「年」、あるいはカスタム期間でデータを表示することができます。
また、タイムライン上でスクロールすることで、抽出する期間を変更することもできます。
前提として、ピボットテーブルには、日付または時間のフィールドが含まれている必要があります。
タイムラインの挿入
- ピボットテーブル内の任意のセルを選択します。
- 「ピボットテーブル分析」タブ→「タイムラインの挿入」を選択します。
タイムラインの操作手順
「日付」にチェックを入れて、「OK」ボタンをクリックします。
下図のように、タイムラインのウィンドウが表示されます。あとは、帯状の数字部分をドラッグすれば希望の期間の集計データが抽出できます。
また、タイムラインのウィンドウの右上の▼をクリックすると、「年」「四半期」「月」「日」が表示されこの4種類の期間の何れかを選んでデータを抽出することができます。
下図のようにスライサーと一緒に使ってデータを絞り込むこともできます。
レポートの接続を使って複数のピボットテーブルを操作
複数のピボットテーブルを「スライサー」・「タイムライン」を使って抽出することもできます。
ピボットテーブルのコピー
ピボットテーブルをコピーして2つ作成します。
手順としてピボットテーブルの全体を範囲選択して、コピーします。
任意のセルに貼り付けます。
2つ目のピボットテーブルは、店舗別の単純集計表にしておきます。
ピボットテーブルを複数作成する場合、ピボットテーブル名を変更しておくことをおすすめします。
ピボットテーブルを選択→「ピボットテーブル分析」タブ→ピボットテーブル名を変更します。
「ピボットテーブル1」→「商品別集計」
「ピボットテーブル2」→「店舗別集計」
スライサーとタイムラインの挿入
先述した方法で、いずれかのピボットテーブルでスライサーとタイムラインを挿入します。
スライサーは担当者名別にします。
レポートの接続
「スライサー」タブ→「レポートの接続」で2つのピボットテーブルを接続します。
「タイムライン」も同様の操作をします。
以下の動画のように2つのピボットテーブルを抽出できていることがわかります。
ピボットテーブルはこの一冊を持って入れば安心です(筆者オススメ)↓
スライサーとタイムラインのメリット(まとめ)
- フィルタリングの簡素化:簡単にフィルタリングができる。
- 直感的な操作:視覚的にも簡単にフィルタリング操作ができる。
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